最近なんとなく体がだるい、疲れが取れない…。
そんな「病気ではないけれど不調」という状態に心当たりはありませんか?
現代の医療では原因が見つかりにくい、こうした“未病”の段階。
実は、耳つぼを活用することで身体のバランスを整え、自然治癒力を高めるサポートができるかもしれません。
この記事では、東洋医学と耳つぼの関係、そして日々のセルフケアとして耳つぼがどのように役立つのかを、わかりやすくご紹介します。
Contents
耳つぼって本当に効果があるの?
「耳つぼって本当に効果あるの?」
イベントなどで施術をしていると、そんなふうに聞かれることがよくありました。
疑問を持つのも当然で、現代の医療は西洋医学が主流であり、そことの違いに戸惑う方も少なくありません。
耳つぼは、東洋医学に基づいたケア方法のひとつです。
『予防医学』として、未病(病気になる前の状態)へのアプローチや、体質改善などを目的としています。
東洋医学と西洋医学の違い
西洋医学では、病気になるとその原因を特定し、薬や手術によって治療を行います。
身体を各器官の集合体として捉え、異常のある部分に対して直接アプローチするのが特徴です。
それに対して東洋医学では、身体全体を一つのまとまりと考えます。
心と体はつながっているという前提で、不調の原因を「局所」ではなく「全体のバランスの乱れ」と捉え、整えていくのが基本的な考え方です。
身体の不調は心の状態とも密接に関係しているというのも、東洋医学の大きな特徴です。
東洋医学が得意とする「未病」とは
グレーゾーンの不調に対応する考え方
それぞれの医学には得意分野があります。
西洋医学は、手術が必要な病気やケガの治療を得意としています。
一方で東洋医学は、「原因がはっきりしない不調」への対応が得意です。
いわゆる「未病」と呼ばれる段階です。
たとえば——
・なんとなく疲れが取れない
・肩こりやめまいが続く
・微熱があるけれど、病院に行くほどでもない
・検査をしても異常が見つからない
こうした、目に見える症状や数値では判断しづらい体のサインを、東洋医学では大切に扱います。
病気になる前にケアする「未病先防」
東洋医学の考え方には「未病先防(みびょうせんぼう)」という言葉があります。
病気が本格的に現れる前に対処をして、より健康な状態を維持する。
さらに、そもそも病気の原因をつくらない体質へと改善していく。
これは「予防医学」として、現代人にも非常に必要な視点ではないでしょうか。
健康のカギは「気・血・水」のバランス
気・血・水とは?
東洋医学では、健康を保つために必要な3つの要素があると考えられています。
それが「気(き)・血(けつ)・水(すい)」です。
気:身体をめぐるエネルギー。生命活動の源。
血:全身に栄養を運ぶもの。
水:身体をうるおす体液やリンパなどの水分。
バランスの崩れが不調の原因に
この3つが正常な量と力でバランスよく働いている状態が「健康」です。
どれかが不足したり、過剰になったりすると、身体にさまざまな不調が現れます。
足りないものは補い、過剰なものは排出していく——
この「バランスを整える」ことが、心身を健やかに保つためにとても大切なのです。
耳つぼは“自然治癒力”を引き出す予防ケア
「耳つぼで〇〇は治りますか?」
そんなふうに聞かれることもありますが、それは耳つぼ本来の役割とは少し異なります。
耳つぼは、“治す”のではなく“整える”ためのケア。
身体のバランスを整えることで、結果的に不調の改善につながっていくものです。
人にはもともと「自然治癒力」が備わっています。
耳つぼは、その力を最大限に引き出すためのサポートになります。
体質の改善、そしてバランスを取り戻すことで、私たちは本来の健やかな状態へと近づいていきます。

毎日を少しずつ整えること、それが明日の健康な自分につながるということですね!
まとめ
耳つぼは、身体のバランスを整え、自然治癒力を高める“予防ケア”です。
病気になる前の小さな不調や、体質そのものを見直したいと感じたときにこそ、耳つぼは力を発揮してくれます。
「最近なんだか調子が悪いな」「疲れが抜けないな」
そんなときは、まず耳にふれてみる小さな一歩から始めてみませんか?
Beautearで紹介している耳つぼケアは治療行為ではなく、あくまでリラックスや健康美へのサポートとしての取り組みです。医師以外の者が診断をし、治療することはできません。体調に異変を感じましたら自己判断はせず、医療機関に相談するようお願いします。